土曜の新聞は、読書欄がある。ジャンルは新聞社がおすすめする本、新刊、文庫、週間ベストセラー。トレンドの先取り、記者のレビューが流行りの潮流を生むことも。
一年に一度は読み返したい本
堀江貴文の「ゼロ〜なにもない自分に小さなイチを足していく〜」。
「ホリエモン」こと、堀江貴文氏をご存知だろうか。この本を読むまで、この人のことを誤解していた。
ライブドア事件を思い浮かべる方も多いだろう。20代後半で時代の潮流を産んだ人物だ。東証マザーズ上場、近鉄バッファローズ買収に名乗りを上げ、メディアに大きく取り上げられた。
確かに凄い人だ。しかし、どこか好きになれない。お金さえあれば、何でもしていいのかと当時の嫌悪感を覚えている。この感覚は社会の感覚と重なり、ことごとく阻まれる、そういうイメージの人物であった。
しかし、この本に出会えてイメージが一変する。メディアを通して見えた人物像を勝手にイメージしていた自分が恥ずかしい。周りが作ったイメージを鵜呑みにしていたからだ。
この本は「堀江貴文」を知る本であるが、自分の目で人を判断する大事なことを思い返させる側面も持つ本だ。
ぜひ、手に取って読んでもらいたい。人を見る目が変わる一冊である。
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